はじめに
今回から3回に分けて、私自身の投資について書いていこうと思います。
少し長くなるかもしれませんが、これまでの投資経験や考え方を整理しながら、できるだけわかりやすくまとめていきます。
初心者の方にも読んでいただける内容にしたいと思っていますが、実際に投資を続けている方や、これまでにいろいろ試行錯誤してきた方のほうが、より共感していただける部分があるかもしれません。
Warning
本ブログは、筆者自身の実体験や投資方針、考え方を共有するものであり、特定の投資商品や行動を推奨・勧誘するものではありません。
投資にはリスクが伴い、市場環境や個人の状況によって結果は大きく異なります。本ブログで紹介している内容が、すべての方に当てはまるものではない点をご理解ください。
また、掲載している数値や情報は執筆時点のものであり、将来の成果や利益を保証するものではありません。
投資判断は必ずご自身の責任で行っていただきますようお願いいたします。
本ブログの内容をもとに生じた損失・損害について、筆者は一切の責任を負いません。
投資成績は「プラスかマイナスか」だけで見ないほうがいいと思った話
NISAや投資信託、日本株、米国株をしばらく続けていると、最初のころほど毎日の値動きに一喜一憂しなくなってきます。
これは長期投資としては良いことだと思います。毎日株価を見すぎて疲れてしまうより、淡々と続けられるほうが大事だからです。
一方で、投資に少し慣れてくると、今度は別の問題も出てきます。
それは、「自分の投資がうまくいっているのか、よく分からなくなる」ということです。
証券口座を開けば、評価額や含み益はすぐに確認できます。たとえば、評価損益がプラスなら少し安心しますし、マイナスなら少し不安になります。
ただ、最近はこの見方だけだと少し足りないのではないか、と感じるようになりました。
なぜなら、資産額が増えていても、それが自分の運用によるものなのか、単に入金したから増えたのか、市場全体が上がったから増えたのかが分かりにくいからです。

プラスなら成功、マイナスなら失敗とは限らない
投資成績を見るとき、つい「プラスかマイナスか」で判断してしまいます。
もちろん、お金を増やすために投資をしているので、プラスであれば嬉しいです。マイナスであれば気になります。これは自然な感覚だと思います。
ただ、投資の世界では、自分の成績だけを単独で見ても判断しにくい場面があります。
たとえば、自分のポートフォリオが1年間で+5%だったとします。一見すると、悪くない成績に見えます。
しかし、同じ期間にS&P500が+15%上がっていたとしたらどうでしょうか。
この場合、「利益は出ているけれど、米国株市場全体と比べるとやや物足りなかったかもしれない」と考えることもできます。
逆に、自分の成績が-3%だったとします。数字だけ見ると、あまり良くないように感じます。
でも、同じ期間にTOPIXや日経平均が-10%だったとしたら、自分のポートフォリオは市場全体よりも下落を抑えられていた可能性があります。
つまり、投資成績は絶対値だけではなく、「何と比べるか」が大事になります。
ベンチマークは投資成績を見るためのものさし
ここで出てくるのが、ベンチマークという考え方です。
ベンチマークとは、かんたんに言えば「比較するための基準」です。
日本株であれば、日経平均株価やTOPIX。米国株であれば、S&P500やNASDAQ100。投資信託であれば、その投資信託が参考にしている指数などが代表的です。
難しく聞こえるかもしれませんが、学校のテストで考えると分かりやすいです。
自分が80点を取ったとしても、平均点が95点なら少し悔しい結果かもしれません。逆に、自分が60点でも、平均点が40点ならかなり健闘したと言えます。
投資でも同じように、自分のポートフォリオだけを見るのではなく、市場全体の動きと比べることで、成績の見え方が変わります。

自分の投資対象に近い指数と比べる
注意したいのは、何でもかんでも同じ指数と比べればよいわけではない、という点です。
日本株中心のポートフォリオを、NASDAQ100だけと比べても、少し比較対象がズレるかもしれません。
高配当株を多く持っている人と、成長株を中心に持っている人でも、値動きの特徴は違います。
投資信託、国内個別株、米国ETF、日本の高配当株、債券などを組み合わせている場合は、完全にぴったり合うベンチマークを作るのは難しいです。
それでも、代表的な指数と並べて見るだけで、「自分のポートフォリオはどんな動きをしているのか」が少し分かりやすくなります。
たとえば、私の場合は以下のような指数を見ています。
- 日経平均株価
- TOPIX
- S&P500
- NASDAQ100
日本株、米国株、投資信託を持っている個人投資家にとっては、まずこのあたりを見るだけでも十分参考になると感じています。
配当や増配を重視する投資でも、比較の視点は役に立つ
投資スタイルは人によってかなり違います。
インデックス投資を中心にする人もいれば、個別株を選ぶ人もいます。値上がり益よりも、配当金や分配金を重視する人もいます。
私自身も、配当や増配という考え方には関心があります。株価の上げ下げだけではなく、企業が長く利益を出し、少しずつ配当を増やしていくという見方は、長期投資のモチベーションにもつながりやすいと感じています。
その考え方を知るうえで、たとえば『「増配」株投資 年1,075万円もらう資産3.7億円の投資家が教える!』のような本は、増配株投資の考え方を学ぶ入口として参考になります。
私はこの書籍を参考に各種指標を数値化して銘柄を選定しました。数字で見ると感情を抜きにして選定できるのでなるべくほったらかしでやりたい私にはピッタリでした。
ただし、ここで大切なのは、特定の投資法や銘柄をそのまま真似することではないと思っています。
配当や増配を重視する投資であっても、自分のポートフォリオ全体がどのように動いているのか、代表的な指数と比べてどうなのかを見ておくと、より冷静に振り返りやすくなります。
入金による増加と運用による増加を分けて考える
もうひとつ、投資成績を見るときに気をつけたいのが「入金」です。
資産額が増えていると、なんとなく投資がうまくいっているように感じます。しかし、毎月の積立や追加投資をしていれば、資産額は増えやすくなります。
たとえば、年間で資産が100万円増えたとしても、そのうち80万円が入金によるものなら、運用による増加は20万円です。
これは悪いことではありません。むしろ、入金を続けられていること自体も資産形成では大切です。
ただ、「資産が増えた理由」を分けて見ないと、自分の運用がどうだったのかは分かりにくくなります。
資産形成では、入金力も大事です。一方で、投資成績を振り返るときは、入金による増加と、運用による増加を分けて考えたほうが冷静に見られます。
まとめ
投資成績は、プラスかマイナスかだけで見ると少し単純化しすぎてしまいます。
プラスでも、市場平均より大きく劣っているかもしれません。マイナスでも、市場全体よりは下落を抑えられているかもしれません。
大事なのは、自分のポートフォリオを代表的な指数と比べて、今どんな位置にいるのかを把握することだと思います。
もちろん、指数に勝つことだけが投資の目的ではありません。リスクを抑えたい人もいれば、配当を重視したい人もいます。NISAで長期的に積み立てたい人もいます。
それでも、ベンチマークと比較することで、投資を感覚ではなく数字で振り返りやすくなります。
次回は、こうした考え方をもとに、私がどんな指標を見ているのか、ポートフォリオ管理で役立ったKPIについて整理します。